肩こりが強い人に共通していることといえば、力を抜くことが苦手だということ。
どうやら、上手にリラックスができない人に、肩こりが多いようですね。
日本人の大人の3人に2人が肩こりに悩まされているという統計もあるように、日本では、肩こりは一般的な症状になっています。
みなさんは、「欧米人には肩こりがない」という話を聞いたことはありませんか?
噂にすぎないのではと思いますが、実は半分は本当なんですね。
ある整体院でのお話ですが、欧米人の患者さんの中でも、旅行で来日した人には肩こりが少ないという傾向がはっきりあるそう。
一方で、日本に住んでいる欧米人には、肩こりがあることが多いのだそうです。
もちろん、数でいえば圧倒的に日本人の平均よりは少ないのですが、人種の問題というより、環境の影響を受ける部分が多いということなのでしょうね。
◎肩のこりやすい人は真面目な人?
肩のこりやすさをわける要因として、「脱力(リラックス)がうまくできているか」「休み休みうまく働けているか」といったことが考えられます。
つまり、真面目すぎる人ほど、肩こりが重症化しやすいといえるのかもしれません。
自分は全然真面目じゃないですよと否定する人も多いのですが、本当に真面目な人というのは、きちんと振る舞うことが当たり前なので、自分のことを真面目だとは思わないものなんですよね。
◎肩こりの原因は、りきみにあり
肩こりのポイントは、りきみです。
パソコンで仕事をしているとき、ちょっと自分の肩を触ってみてください。
片手はそのまま、反対の手だけを動かして触ってみると、かたくなっているのがわかると思います。
次に、一度深呼吸しながら、両腕で背伸びをしてから腕を下ろし、肩の同じ場所を再び触ってみてください。
いかがですか?
さっきより、肩が柔らかくなっているはず。
その柔らかさこそが、本来の肩の状態なんですね。
かたいままの状態が続けば、筋肉には形状記憶機能があるので、自然とかたくなっていきます。
これが肩こりのいちばんの原因。
何かに熱中していると、人間は前のめりになり、無意識のうちに力が入り、肩が上がっています。
長時間、パソコンに向かったりする仕事も、なかなか避けられないことだと思いますが、同じ時間働いても、疲労を最小限にする工夫はできるはず。
真面目さとリラックスと、メリハリの効いた仕事力を身につけましょう。